「ソフトボーダー」シロとクロではなくグレーに耐えること

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たぶん、ドメスティックに国家のポジションが強すぎて「相対的な自治と、行政による補完」すなわち「自治と補完」という図式の中で国家を考えたことがないんです。つまり「心の習慣(ベラー)」ないし「エートスウェーバー)」の問題があるのでしょうね。

「ちんけな問題」が何度も反復される歴史があります。人々が「腰抜け」といった言葉に反応して「勇ましさ」競争をするのは、『自由からの逃走』のフロムによれば、社会の過剰流動性に由来する「社会的不安」のなせるわざです。
 過剰流動性に取り残されがちな年長者や、若年層の都市的弱者が、ウヨ論壇的なものに吸引されて、「腰抜け」という言葉に反応し、たかだか『正論』上や2ちゃん上で「勇ましさ」競争をする背景も、エーリッヒ・フロムのこの図式で記述できるように思います。