笑息筋 ●東京コメディ倶楽部●

「笑いのオタク化が進行している」竹本幹男

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 さて、この「笑いのオタク化」の流れをどう評価するか?私は条件付で支持したい。細部にこだわる表現も面白いと思う。だが、笑芸はそれだけではダメだと考える
。それは、モノマネと笑芸は根本的に違うからである。モノマネは多少のデフォルメはあるにしても「いかに似る」かが勝負だ。しかし、笑芸ではいかに細かい描写をし、どんなにいそうな人物をナノ的に演じてもそれでは笑いにつながらないからである。笑芸で最も大切なことは、「批評的な視線」である。
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http://kigeki-eikenn.com/history/2000/syousoku.htm 第219号2006.8.13