ティファニーで朝食を

「レッドな気分」

主人公ホリー・ゴライトリーが語る「不安」
中上健次の、高村薫の小説に感じるような、
人の根底にあるどうしようもない「焦燥」というのかもしれない。
カポーティーのこの小説が書かれたのは1958年。

その不安に駆られて、耐えて、やり過ごして、生きなければならない。
それはいつの時代にもそうであったのか否か。