「シッピング・ニュース」

誰の作品なのか知らずに、家人の借りてきたビデオを観ていた。

壊れた人たち。壊れた家族。壊れた自分の心。
共同体の闇(皆が壊れていく理由)を主人公が知るにつれ、
主人公は打ちひしがれるのだが、同時に、
はかない自分が、周囲の者たちが、「そうでしかありえない」こと気づいていく。
心温まるものなど何もない。過酷な気候の北の島。
そしておそらく、これからも、
生きる過酷さも辛さも変わりはないのだろう。

・・・ ラッセ・ハルストレム 監督作品