夏バテ入院

夫が夏休みだった。

主治医の外来担当日が明後日。

眠れない、起きていられない、食べられない、排便できない、…不安にこれ以上堪えられない、と訴えられるくらいに元気だった。

小雨の中、病院に行く。ストレッチャーに寝かせてもらう。
涼しくて空調が落ち着いているだけで、気分は楽になる。動脈血ガス濃度とレントゲンの検査をした。
動脈血の具体的なデータはわからないけど、それほど悪化してないとか…、レントゲンも気胸が治ってるとか…。


ベッドを起こして、ベッド上で食事をとったが、上体を起こしている姿勢が苦しくて、あまり食べられなかった。
トイレも苦しい。そのたび看護師さんを呼ぶように言われたけれど、いてくれても手伝ってもらえることはほとんどない。

夜、睡眠剤をもらって眠る。久々にストーリーのある長い夢を見て、2時間後に目が覚めた。眠れたことにほっとして続きを…と眠ると、左の肩が強烈に痛くて目が覚めた。呼吸が苦しくて、ゆっくり口すぼめ呼吸をしながら、うとうとしたりしているうちに、痛いのが左の胸全体になった。


朝の回診の時に医師に訴えると、筋肉痛でしょうとのこと。確かに、放っておいたら次の日には痛みは消えた。その日久々に悪夢に苛まれず短い昼寝をした。脈拍数が落ちついたからだろうか。


入院した翌々日から酸素療法を始めた。トイレの時と、食事の時。
便秘は、酸素療法で長くトイレに座っていられるようになって、ようやく解消した。長く座ってなければ、便が下りてこないし、お腹に入る力の強さが全然違う。
敢えて息を吐かないと、十分に酸素が確保されない感じがしていて、食事の時は、あまり口を閉じていられなかった。酸素療法をしていると、敢えて呼吸する必要がないので、余裕をもってたくさん食べられる。